大学受験におけるグループの価値観の影響力

2011-07-15

「いい高校じゃないけど、一所懸命がんばっていい大学に行きたい」中学時代にあまり勉強せず、偏差値のあまり高くない高校に行った人の中には、こんな決意をして入学した人も少なくないだろう。確かに、下手に進学校に入って「劣等生の悪循環」にハマるより、下位レベルの高校でトップになって「優等生の好循環」を作ったほうが、大学受験でいい結果を出せるような人も、中にはいるだろう。ただ、「ほどほどの高校」に行った場合、強い動機と意志を持続させることがむずかしいという現実が立ちはだかる。たとえば、「遊べるうちに遊んで、どこかの短大にでも引っかかればいいや」と思っているグループの中で、たった一人、大学をめざして大学受験勉強をするのはツラい。実際に入学する前には「自分一人でもがんばれる」と思えても、いざ集団の中に入ると、集団の価値観にいつのまにか引きずられてしまうことが少なくない。中学時代に、けっこうおとなしかった女の子が、高校に入って遊びグループに入ると、茶髪にしたりタバコを吸ったりと、大変身してしまうこともある。グループの価値観は、そこに属する個人の価値観に大きな影響を与える。とくに親の価値観から離れようとしている思春期には、親友や自分が属するグループの影響力や拘束力は、かなり強いものになる。いくら自分だけはしっかりしていると思っていても、グループの中に入ると、やりたいことができなかったり、いいたいことがいえなかったりする。しかし、逆に考えれば、もしグループに共通の目標や課題があれば、はるかにラクになれる。一人だったらたぶん挫折してしまうことでも、まわりに支えられることで、なんとかがんばることができる。要するに、「自分をしっかりさせる」ということは、「みんなでしっかりやっていこう」ということにもつなかっている。自分のことを知るだけでなく、グループについて知っておくこともムダではないと思うので、すこし話しておこう。