当事者である子どもたちは受験や学歴をどう考えているのだろうか?幼稚園の年中組(四歳児)から塾通いをはじめ、大学に入るまでの十四年間、塾に行かなかったのは小学一年と二年だけというMさんは、「受験校」として評判の私立小学校から、有名私立の中高一貫校に進学して、九六年に上智大学に入学した。最近の若い娘にありがちなキャピキャピしたところがないしっかりとしたお嬢さんである。ルーズソックスとも茶髪とも無縁の高校生活を送ってきたそうだが、マニキュアの塗り方、目元のコンシーラの入れ方などは達人並み。ただ受験勉強だけをがりがりやってきたという感じはしない。頭の良さというか、カンの鋭さを感じさせる言葉遣いで、私の目をまっすぐに見て話してくれた。「大学に合格したときには、まずホッとしました。これでやっとゆっくりできるかなと思って。幼稚園のころから、いつも先、先を見てせかされっぱなしでしたから。
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