自主性と強制という問題を取り上げてみょう。両者は矛盾しているが、教育ではこの矛盾をバランス良く使い分ける必要がある。「自主性に任せる」などというといかにも民主的に聞こえるが、子どもは幼いほど何をやるべきかが、わかっていないから、「好きなことだけやって、嫌なことはやらなくていい」と勝手に解釈することになる。そうなっては、困難を克服して物事を達成する、という教育で大切なエトス(行動様式)はまず育たないので、周囲が迷惑だ、などということをマスコミで話しているが、それは親をモデルとした観察学習が成立していたということであって、親が立派なモデルたり得なかったり、子どもがモデルを見て自主的に模倣するほどの能力を持たなかったりすれば、結果は見えている。
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