ツイードの語源を知っていますか。ツイードの本場はご存じスコットランドで、昔は上地の言葉で「トウィール」と呼んでいました。これをはじめてロンドンの生地商に送ったとき、彼らがついうっかりと「トゥイード」と読み違えてしまった。ここから今のツイードが生まれたわけです。一八二五年頃の話です。それはともかく暖かくて丈夫な生地といえば、ツイードを思い浮かべてください。ツイードの用途は際限ないほどですが、入門者としてはやはりジャケットが最適でしょう。生地はなるべく目の詰んだ、しっかりしたものが上質とされます。ツイードはまず例外なく多色使いのミックス調が多いものですから、このなかの一色からトラウザーズ(パンツ)の色を選ぶのが常道でしょう。これが決まれば、ジャケットの下はまったく自由に楽しむことができます。タートルネック・スェーター、ウールやコーデュロイのスポーツ・シャツ……などなど。ツイード・ジャケットにぜひ加えていただきたいのが、カシミヤのマフラーです。ジャケットの上に、あるいはまたジャケットの胸元に暖かくマフラーをあしらう。時と場合によってはコートがなくても街を歩けるくらいです。上着の襟を立てて、その上からしっかりとマフラーを巻く方法もあります。ツイード・ジャケットによく似合うものに、レザー・ボタン(表面を革で包んだボタン)があります。時に応じて、好みのボタンにつけ替えて、ジャケットの表情をさまざまに変えてみるのも楽しみ方のひとつでしょう。