カビ等により壁内が腐ったりする事故が増えてきた

2011-09-09

政府は、昭和48年及び54年に起きた石油危機への対応策として、省エネルギー政策を提唱し、住宅建築にも断熱施工が取り入れられました。それ以前の住宅は、断熱材もないうえに隙間も多く、また暖房もコタツや火鉢かせいぜいあっても小型の石油ストーブ程度でしたから、冬の寒さは我慢しなくてはならない代わりに、建物に結露が生じる環境ではありませんでした。当時は結露という言葉も一般的ではなく、住宅での露(つゆ)は、夏の高温多湿の時期に起こるものと考えられていました。石油危機以後、隙問のないコンクリートアパートやマンションが増え、アルミサッシが普及すると、押入の中や北側の壁等の冷えた箇所、窓等に結露が起き始めました。また木造住宅でも、高気密高断熱の住宅が増えるにしたがい、断熱材の裏側に結露が起き、断熱材が濡れて断熱性能が失われたり、含んだ水の重さに耐え切れなくなった断熱材が落下したり、カビ等により壁内が腐ったりする事故が増えてきたのです。