第一次ブームのワンルームマンション

2011-02-09

第一次ブームのワンルームマンションは、あまりにもお粗末な造りがほとんどでした。極端にいえば、モルタルアパートに毛の生えた程度のものが主流だったのです。当時の専有面積の平均は、たったの16.6平方メートルという狭さでした。しかも共有部分を極力減らして販売床面積を増やしたため、最低限の居住性能しかなかったのです。上階と下階をへだてるコンクリート床(スラブ)や隣り合う住戸との間にある界壁は、極薄で音は筒抜け。床のたわみやゆがみに始まって玄関ドア、サッシュ窓などの建具や設備の不具合。また数年で雨漏りや赤水などが発生しました。仕上げの剥落、鉄筋の錆など10年もたたないうちに人が住めなくなるようなズサンな安普請だったのです。とても不動産として後日売却益を望めるような代物ではありませんでした。加えて揃いも揃って管理人室はなく、管理人を置かないため、建設計画を発表した段階から、ゴミ出しなどについて近隣との紛争は絶えませんでした。それを強引に押し切って、次々と建てては、「いま買っておけば確実に値上がりして儲かりますよ」「わずかな元手で、こんなに有利な金融商品はありません」「この機会を逃すと二度と買えなくなりますよ」と巧みな誘い文句で売りまくったのです。

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