舌の奥の方にヨーグルトをのせるとどうでしょうか。このままでは飲みにくいことがわかります。無理して飲み込むためには、舌の先に一度ヨーグルトを移動させてから飲み込みます。あるいは舌を傾けてちょうどすべり台のように、食べ物を咽頭部の方に落とし込んで飲みます(乳幼児性嘸下、逆嘸下)。これも、とてもつらいのみ方です。介助者はその方が彼らにとって楽だと思い込み、食べ物を舌の奥の方へ入れる人が多いようです。自分で体験してみるとこれは大きな間違いであることに気づくでしょう。特に脳性の障害者の多くは、自分の手足が思うように動かせません。しかし、自分の口くらいは思い通りに動かせればと思っています。また、人の発達は中枢から抹消へと進むことから考えると、手や足の訓練やリハビリの前に、食べることの訓練・リハビリをおこなうことは神経発達上大きな意味を持っていると考えられます。